カヤック個人ガイドツアー : 江戸の運河網 ー 荒川から城下町日本橋へ漕ぐ
荒川から日本橋まで、江戸の運河を旅しませんか?ツアー参加者募集。
①ミニパナマ運河ショートコース: 中止中
小名木川(江東区海抜0メートル地帯の運河)を進み、扇橋閘門(水位調整ゲート)へ
15,000円
②2/3コース:
荒川から、荒川ロックゲート(水位調整ゲート)を通過して、小名木川(江東区海抜0メートル地帯の運河)を進み、扇橋閘門(水位調整ゲート)を通過して、隅田川へ
20,000円
③フルコース:
荒川から、荒川ロックゲート(水位調整ゲート)を通過して、小名木川(江東区海抜0メートル地帯の運河)を進み、扇橋閘門(水位調整ゲート)を通過して、隅田川へ、そして日本橋へ
25,000円
【コースについて】
首都東京。江東区や中央区を網の目のように走る運河。東京都民にすらその存在はあまり知られていませんが、江戸時代においては、巨大都市江戸を支えた一大交通網として機能し、江戸庶民の日常風景でもありました。
車のない江戸時代、船による水上運搬が日本の物流を担っていました。徳川幕府によって開削された運河の一つである小名木川は、はるか遠方の東北から江戸城下までを結ぶ大動脈として機能していました。小名木川は現在の江東区に位置し、中川と隅田川(現在は荒川・旧中川と隅田川)を繋いでいます。東北地方の物資は船に積まれ、太平洋、利根川、江戸川、新川(運河)と航行し、荒川を横断して中川船番所で検閲を受け、小名木川(運河)、隅田川、そして日本橋川を経由して江戸城下の日本橋まで運ばれました。
①ミニパナマ運河ショートコースでは、小名木川とミニパナマ運河と呼ばれている扇橋閘門を、②2/3コースでは、その荒川から隅田川までを、③フルコースでは、その荒川から日本橋までを、カヤックで往復します。
江戸時代に描かれた絵画を通して、これらのコースでカヌーを漕ぐことになる運河や河川の当時の様子に、思いを馳せることができます。
●小名木川と旧中川が合流する地点
『歌川広重・名所江戸百景・中川口』に、江戸時代の小名木川と旧中川が合流する地点が描かれています。
絵 場所
●小名木川と5本の松の老木
『歌川広重・名所江戸百景・小奈木川五本まつ』に、小名木川と5本の松の老木が描かれています。
絵 場所
●小名木川に架かる高橋
『葛飾北斎・たかはしのふじ』に、小名木川に架かる高橋が描かれています。
絵 場所
●小名木川にかかる深川の萬年橋
『歌川広重・名所江戸百景・深川萬年橋』と『葛飾北斎・富嶽三十六景・深川萬年橋下』に、小名木川にかかる深川の萬年橋が描かれています。
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場所
●隅田川に架かる永代橋と佃島の漁民
『歌川広重・名所江戸百景・永代橋佃しま』に、隅田川に架かる永代橋と佃島の漁民が、『歌川広重・東都名所永代橋全図』に永代橋が描かれています。
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場所
●日本橋川
『葛飾北斎・富嶽三十六景・江戸日本橋』に、日本橋川が描かれています。
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●日本橋川の鎧の渡し
『歌川広重・名所江戸百景・鎧の渡し小網町』に、日本橋川の渡し船「鎧の渡し」が描かれています(現在は鎧橋が架かっている)。
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場所
●日本橋川に架かる江戸橋
『歌川広重・名所江戸百景・日本橋江戸ばし』と『渓斎英泉・木曽街道続ノ壱・日本橋雪之曙』に、日本橋川に架かる江戸橋が描かれています。
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場所
●日本橋川に架かる日本橋
『歌川広重・名所江戸百景・日本橋雪晴』に、日本橋川に架かる日本橋が描かれています。
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場所
人口100万の世界一の大都市であった「江戸」と、世界屈指の近代都市である「東京」。その両方を、水上からという今までに経験したことのない視点から、どうぞご堪能ください。
カヤックで通過する水位調整ゲート(ミニ・パナマ運河)も圧巻です。小名木川(運河)は江戸時代初期の1596-1615頃に、中川と隅田川を結ぶ水路として開削されました。その年代以前は、小名木川より南側は東京湾の海であり、今ある陸地は江戸以降に作られた埋立地なのです。さらに明治末期から昭和40年代後半にかけて行われていた地下水の汲み上げや水溶性天然ガスの採掘等により地盤沈下が発生し、荒川河口の両岸地帯は、高潮が発生しなくても通常の満潮時に海面以下となる、いわゆるゼロメートル地帯になってしまいました。また小名木川が横たわる江東区東部は、干潮時であっても海面以下となるほどまでにさらに沈み込みました。したがって現在の小名木川(という名の運河)の水位は、市街地の水没を防ぐために人工的に調整され、海面より低くなっています。しかしながらそのままでは、東京湾の潮位に連動した隅田川および荒川の水位と、それより低い小名木川の水位に差があるため、江戸時代のように船舶が両者の間を往来できません。そこで1976年(昭和51年)に隅田川側に扇橋閘門が、2005年(平成17年)に荒川側に荒川ロックゲートが建造されました。これらはパナマ運河と同様の機構を持ち、最大3m近くにもなる水位差を超え航行可能とする、船舶のエレベーターとして機能しています。
【詳細】
私と参加者一名で、一台のカヤックに二人で乗ります。インフレータブルカヤックを使用するので、水上での安定度は高く、また速度は遅くなります。
①ミニパナマ運河ショートコースは、波や流れのとても少ない静水に近い運河を漕ぐので、全くのカヤック初心者でもOKです。また全く漕がずにガイド任せでもOKです。
②2/3コースは、波や流れのとても少ない静水に近い運河を漕ぐので、全くのカヤック初心者でもOKです。波や流れのある荒川と隅田川は、川の全景を観たら引き返します。
③フルコースは、波や流れのある隅田川と、流れのある日本橋川を漕ぐので、一度はカヤックを漕いだ経験のある人に限定させていただき、カヤック初心者の方は、一度②2/3コースにご参加していただき後日改めての③フルコースにご参加とさせていただきます。
団体ツアーではないマンツーマンの個人ガイドという利点を、ご利用しお楽しみください。写真や動画撮影のために好きな場所で漕がずに停止するのも、好きな場所や時間にお菓子やお弁当を食べるのも、貴方の思い次第です。いわばスーパーカスタムなツアーです。団体行動のペースにご自分を無理して合わせるのではなく、ご自身の体力や興味に合わせて行動することができます。特別なご要望があれば、申し込み時にご相談ください。
初心者の方にはカヤックの漕ぎ方もご指導致します。私の経験となる、ユーコン川源流から2,700kmの単独カヤックや、コロンビア川やピュージェット湾、別寒辺牛川その他に基づいた実践的な知恵や技術です。
【時間と距離】
①ミニパナマ運河ショートコース: 2〜3時間、全長4.2km
②2/3コース: 4〜5時間、全長11.9km
大島小松川公園 → クローバー橋(トイレ休憩): 3.7km
→ 隅田川 → クローバー橋(トイレ休憩): 5.4km
→ 大島小松川公園: 2.8km
③フルコース: 5〜6時間、全長16.8km
大島小松川公園 → クローバー橋(トイレ休憩): 3.7km
→ 隅田川 → 日本橋 → 隅田川 → クローバー橋(トイレ休憩): 10.2km
→ 大島小松川公園: 2.8km
【レベル】
①ミニパナマ運河ショートコース:
体力度: ★☆☆☆☆(流れのほぼない静水です。ガイド任せで漕がなくても大丈夫です。トイレ休憩などで上陸できる場所は一箇所に限られます)
技術度: ★☆☆☆☆(波や流れのほぼない静水です。ガイド任せで漕がなくても大丈夫です。)
②2/3コース:
体力度: ★★☆☆☆(流れのほぼない静水です。トイレ休憩などで上陸できる場所は二箇所に限られます)
技術度: ★☆☆☆☆(波や流れのほぼない静水です。)
③フルコース:
体力度: ★★★☆☆(隅田川と日本橋川では、時間によっては流れに逆らって漕ぎます。5〜6時間漕ぐ必要がありますが、トイレ休憩などで上陸できる場所は二箇所に限られます。)
技術度: ★★☆☆☆(隅田川では、風が吹き50〜60センチの波が立つ時があります。)
【日程】
随時一名募集です。ご希望の日をお伝えいただき、ご相談させていただきす。参加希望のご連絡はEmail: info@umiack.com までご連絡ください。
【場所】
集合: 東京メトロ・半蔵門線・住吉駅のA1出口に8時(時間応相談)
解散:
①ミニパナマ運河ショートコース: 住吉駅12時目安
②2/3コース: 住吉駅13時目安
③フルコース: 住吉駅15時目安
【参加費】
①ミニパナマ運河ショートコース: 15,000円(当日払い) 中止中
①2/3コース: 20,000円(当日払い)
②フルコース: 25,000円(当日払い)
【持ち物・服装】
・濡れてもよい服装(お尻は濡れます。ジーパン、綿製品はNG)
・サンダル(踵にバンドあるもの)、もしくは濡れても良い靴
・帽子(ハットタイプがお勧め)
・着替え
・レインウェア(寒さ対策のため)
・グローブ
・日焼け止め
・サングラス(水面からの照り返しがあるため)
・防水バック(多少の水飛沫がかかります)
・行動食&飲み物
・スマホやカメラの落下防止器具(スマホやカメラを水中に落とされた場合、回収は不可能です)
【天候によるツアー中止連絡】
前日18時までに中止の連絡を致します。
【保険】
お客様ご自身で保険にご加入ください。モンベル野遊び保険 https://hoken.montbell.jp/sp/aigshort/activity.php などございます(文言にはカヌーが含まれていませんが、保険対象です)