個人ガイドプラン
荒川から城下町日本橋へと繋ぐ、江戸の運河網
荒川から、荒川ロックゲート(水位調整ゲート)を通過して、小名木川(江東区海抜0メートル地帯の運河)を進み、扇橋閘門(水位調整ゲート)を通過して、隅田川へ。往復します。
【コースについて】
首都東京。江東区や中央区を網の目のように走る運河。東京都民にすらその存在はあまり知られていませんが、江戸時代においては、巨大都市江戸を支えた一大交通網として機能し、江戸庶民の日常風景でもありました。
車のない江戸時代、船による水上運搬が日本の物流を担っていました。徳川幕府によって開削された運河の一つである小名木川は、はるか遠方の東北から江戸城下までを結ぶ大動脈として機能していました。小名木川は現在の江東区に位置し、中川と隅田川(現在は荒川・旧中川と隅田川)を繋いでいます。東北地方の物資は船に積まれ、太平洋、利根川、江戸川、新川(運河)と航行し、荒川を横断して中川船番所で検閲を受け、小名木川(運河)、隅田川、そして日本橋川を経由して江戸城下の日本橋まで運ばれました。
江戸時代に描かれた絵画を通して、これらのコースでカヌーを漕ぐことになる運河や河川の当時の様子に、思いを馳せることができます。
●小名木川と旧中川が合流する地点
『歌川広重・名所江戸百景・中川口』に、江戸時代の小名木川と旧中川が合流する地点が描かれています。
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●小名木川と5本の松の老木
『歌川広重・名所江戸百景・小奈木川五本まつ』に、小名木川と5本の松の老木が描かれています。
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●小名木川に架かる高橋
『葛飾北斎・たかはしのふじ』に、小名木川に架かる高橋が描かれています。
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●小名木川にかかる深川の萬年橋
『歌川広重・名所江戸百景・深川萬年橋』と『葛飾北斎・富嶽三十六景・深川萬年橋下』に、小名木川にかかる深川の萬年橋が描かれています。
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場所
人口100万の世界一の大都市であった「江戸」と、世界屈指の近代都市である「東京」。その両方を、水上からという今までに経験したことのない視点から、どうぞご堪能ください。
カヤックで通過する水位調整ゲート(ミニ・パナマ運河)も圧巻です。小名木川(運河)は江戸時代初期の1596-1615頃に、中川と隅田川を結ぶ水路として開削されました。その年代以前は、小名木川より南側は東京湾の海であり、今ある陸地は江戸以降に作られた埋立地なのです。さらに明治末期から昭和40年代後半にかけて行われていた地下水の汲み上げや水溶性天然ガスの採掘等により地盤沈下が発生し、荒川河口の両岸地帯は、高潮が発生しなくても通常の満潮時に海面以下となる、いわゆるゼロメートル地帯になってしまいました。また小名木川が横たわる江東区東部は、干潮時であっても海面以下となるほどまでにさらに沈み込みました。したがって現在の小名木川(という名の運河)の水位は、市街地の水没を防ぐために人工的に調整され、海面より低くなっています。しかしながらそのままでは、東京湾の潮位に連動した隅田川および荒川の水位と、それより低い小名木川の水位に差があるため、江戸時代のように船舶が両者の間を往来できません。そこで1976年(昭和51年)に隅田川側に扇橋閘門が、2005年(平成17年)に荒川側に荒川ロックゲートが建造されました。これらはパナマ運河と同様の機構を持ち、最大3m近くにもなる水位差を超え航行可能とする、船舶のエレベーターとして機能しています。
【詳細】
波や流れのとても少ない静水に近い運河を漕ぐので、全くのカヤック初心者でもOKです。波や流れのある荒川と隅田川は、川の全景を観たら引き返します。
団体ツアーではないマンツーマンの個人ガイドという利点を、ご利用しお楽しみください。写真や動画撮影のために好きな場所で漕がずに停止するのも、好きな場所や時間にお菓子やお弁当を食べるのも、貴方の思い次第です。いわばスーパーカスタムなツアーです。団体行動のペースにご自分を無理して合わせるのではなく、ご自身の体力や興味に合わせて行動することができます。特別なご要望があれば、申し込み時にご相談ください。
初心者の方にはカヤックの漕ぎ方もご指導致します。私の経験となる、ユーコン川源流から2,700kmの単独カヤックや、コロンビア川やピュージェット湾、別寒辺牛川その他に基づいた実践的な知恵や技術です。
【参加費】
20,000円/1人
【時間と距離】
5時間、11.9km
大島小松川公園 == 荒川ロックゲート == 荒川 == クローバー橋(トイレ休憩) == 扇橋閘門 == 隅田川 == 扇橋閘門 == クローバー橋(トイレ休憩) == 大島小松川公園
【レベル】
体力度: ★★☆☆☆ 流れのほぼない静水です。5時間漕ぎます。トイレ休憩などで上陸できる場所は1箇所往復で2回に限られます。
技術度: ★☆☆☆☆ 波や流れのほぼない静水なので、カヤック初心者でも可能です。
【日程】
随時募集です。参加希望のご連絡はここからご連絡ください。
【持ち物・服装】
・濡れてもよい服装(お尻は濡れます。ジーパン、綿製品はNG)
・サンダル(踵にバンドあるもの)、もしくは濡れても良い靴
・帽子(ハットタイプがお勧め)
・着替え
・レインウェア(寒さ対策のため)
・グローブ
・日焼け止め
・サングラス(水面からの照り返しがあるため)
・防水バック(多少の水飛沫がかかります)
・行動食&飲み物
・スマホやカメラの落下防止器具(スマホやカメラを水中に落とされた場合、回収は不可能です)
【天候によるツアー中止連絡】
前日18時までに中止の連絡を致します。
【保険】
お客様ご自身で保険にご加入ください。モンベル野遊び保険 https://hoken.montbell.jp/sp/aigshort/activity.php などございます(文言にはカヌーが含まれていませんが、保険対象です)